北陸新幹線延伸計画について、府民・市民に開かれた説明会の開催を、あらためて要望しました
以前にお知らせしました通り、北陸新幹線延伸計画について府民や市民に開かれた形で説明会が開催されることを求めるため、関係各位へ要望書を送付しておりました。
先の参議院選挙の結果等を踏まえ、当会としてあらためて府民や市民に開かれた説明会の開催を求めることとし、去る10月10日、関係各位へ要望書を送付いたしました。
与党整備検討委員会 委員長 西田昌司 様
府民・市民に開かれた説明会の開催要望書
「小浜・京都ルート」による北陸新幹線延伸はまさに問題山積の無謀な計画です。山岳トンネルが貫く京都北山では河川や井戸の水枯れや汚染・汚濁が、大深度地下トンネルが掘り進められる京都市街地では地下水の枯渇や水位低下、地盤沈下・陥没、振動問題が予想されています。また、福島第一原発事故の除染土(1400万㎥)をも上回る膨⼤なトンネル残⼟(2000万㎥)にはヒ素が含まれ、河川や地下⽔の汚染も大いに危惧され、その処分地問題も解決不可能です。
先の参議院選挙に於いても約7割の府民がこの延伸問題に反対・再考を求めています。当会へ届く反対署名もすでに4万通を超え、賛同する団体も増えつつあります。
このような状況下で、衆議院に続き、参議院でも少数与党となった自公の与党新幹線整備検討委員会は5兆円とも言われる整備計画をこのまま推し進めるというのでしょうか。以前にたった一度だけ開催された説明会は京都府内の自治体の方々のみを対象としマスメディアを排除した、「府民・市民に開かれた説明会」であるというにはほど遠い官制集会と言わざるを得ません。
先の参議院選挙の結果を謙虚に受けとめ、北陸新幹線延伸計画が「国策」の名の下に強行されるのではなく、様々な民間団体の方々にも広く呼び掛け、反対ばかりか賛成の意見の表明もできる、「府民や市民に開かれた説明会」が開催されることを、京都仏教会は強く要望致します。治体の方々への説明だけではなく、様々な民間の各種団体の方々にも広く呼び掛けてもっと府民や市民に開かれた形で説明会が再度、開催されることを強く要望致します。
2025年9月18日
一般財団法人 京都仏教会
理事長 有馬 賴底

