平成3年8月1日 発行書籍より
京都の景観保護と将来の町づくりについて
京都仏教会編
目次・はじめに │  │  │  │  │  

目次

 はじめに
一、ビルの高層化の動き
 (一)総合設計制度導入の原動力
 (二)総合設計制度による公開空地
 (三)ビルの高層化の原因
 (四)京都ホテルについて
二、京都の特性と活性化
 (一)京都の町のなりたち
 (二)町の活性化とは
三、京都の未来
 (一)観光
  @観光と京都
  A京都観光の振興と安定
 (二)大学
 (三)知的生産と情報化
 (四)高さ制限
四、京都の意思決定
 (一)町衆
 (二)市民運動の限界
五、むすびにかえて〜寺院の理論〜

 

 

はじめに

 歴史的宗教都市京都の景観問題が、最近京都にのみ止まることなく、日本全国、世界各国にまで及び、次第に活発化してきております。この事実は、京都という都市が1200年の歴史に培われ、日本人の心の故郷であり、世界有数の分化都市である事を如実に物語っています。
 京都仏教会では、それ等の諸問題に深く心を致し、京都の特性を生かし、調和のとれた都市の発展を望む立場から、ビルの高層化問題をはじめ、京都の景観保護と、将来の町づくりにつき、この小冊子をもって皆様に提言致したいと存じます。
 事態は正に深刻であります。どうか是非ご一読いただき、ご意見、ご感想を当会までお寄せ下さい。皆様方お一人お一人の声が、必ずや京都の未来への限りなき光明となることを確信しております。合掌

平成3年7月

京都仏教会 理事長 有馬頼底

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